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『新着講師』諏訪貴子先生の講演を聴いてきました2014/11/05

10月1日(水)に埼玉県内で弊社お得意様のご主催講演会で諏訪貴子先生「町工場の星、ダイヤ精機株式会社 代表取締役 諏訪貴子に学ぶ新経営改革」というテーマでの講演を聴いてきました。

「11年前に代表に就任してから現在に至るまでの取り組みについて話しますので、その中から考え方、やり方、モチベーションなど少しでも何かお持ち帰り頂ければ」と講演がスタート。

賞を獲りに行っていくつか貰ったが全て営業に繋げる為の知名度UPが目的。

業務内容、取引先について。

後世に高い技術を伝え残すために取り組んだこと。

なぜ、どのようにして32歳で後継者になったか。

お父さんが小学生の貴子氏に取った行動とは。

幼少期~社会人までのこと。

ダイヤ精機に戻されお父さんに2度クビにされたこととその真意。

雇用を守る為に売り上げを伸ばす努力。

二代目ならではの苦心した所。

意識、意図し、最もインパクトが強いと言われる“3”にこだわり「3年の意識改革」の実行。

取引先の担当者に「なぜウチに仕事を出すのか?」と訊いてみた。
「今さらですか?」と大笑いされたが、こう言われた。
「品質と価格は当たり前、お宅に出しているのは『対応力』、つまり欲しい時にすぐに持って来てくれ、呼んだらすぐに来てくれるように“特急対応”してくれる所だ」と。
ならばここの強化を図ることが最重要と考えより早く“特急対応”できるよう生産管理システムを導入。
導入したことで取引先との一層の信頼関係を構築でき、しっかり利益に繋げることができた。

少しでも良い人材に来てもらう為パンフレット、ホームページも充実させた。

新人教育、人材育成について。
「何でも良いから一つだけ誰にも負けないものを作りなさい」と言っている。
それを成し遂げることでちゃんと評価をして貰え認められるという経験をしてもらいたいから。

入社間もない職人の女子社員が鉄に字を書く“刻字”で一番になると言い出した。
硬い鉄に書くのでミミズが這ったような字になり綺麗に書くのは大変難しい。
彼女はもの凄く練習したった2~3か月で社内で一番綺麗に書けるようになった。
すると職人さんたちは自分が丹精込めて作ったものだから失敗されたくないので綺麗な小さな文字を彼女に刻字してもおうと「彼女待ち」という状態が起こるようになった。
そうなることで彼女も自信を持ちコミュニケーションが取れるようになり、質問もできるようになり加速度がついて成長した。

ベテランの職人は「見て覚えろ、わからないことがあれば訊け」と言い、新人は「何がわからないか、何を訊けばいいかがわからない」と言う。
そこをどうしてあげるかが大切。

中間管理職の養成の話も。

成長が早いのはヒューマンスキルの高い人。
特別難しいことではなく普通に話せる人。
昨年試験的に未経験者でサービス業経験者のみ3名、無印良品、マクドナルド、ホームセンターの販売員だった人を採用。
色んな年代の方々、それもお客様という“怖い”立場の方々と話した経験をたくさん持っているから職人が怖くないので質問もでき、仕方も上手い。
従って成長が早い。

最後に民主党政権時代に当時の野田総理が視察に来られた時の直訴の話をされた。

会社を離れていた何年かの内2年間結婚披露宴の司会をされていたので澱みなくとても聴き易い声で大変解り易く資料や画像などパワポを使い細かい所まで丁寧に説明され、聴講された方々はきっと具体的な話やヒントになるやり方などが参考になられたことと思います。
パワポをご覧頂きながらがベストですのでサラッとしか書きませんでしたが是非実際にお聴きになって欲しい講師です。

『新着講師』山口真由先生の講演を聴いてきました2014/10/27

9月29日(月)に都内ホテルで弊社お得意様ご主催の講演会で山口真由先生「経済ニュースの裏側」というテーマでの講演を聴いてきました。

プロフィールの補足説明と自己分析。1日最高19.5時間勉強した。凄く頭が良いわけではない。地道なタイプ。

まずは財務省がどういう所でどんな仕事をしているか。しかし2年で辞めているので一番下っ端から見た財務省ということになる。
大臣の国会答弁のシナリオを財務官僚が書くがこれは係長以上の仕事。
答弁内容が決まってからが下っ端の出番で、例えば38部のコピー(大臣、事務次官、主計局長、主税局長などなど財務省の幹部など)をとること、答弁数が5問だと×38部=190部、A3の資料があれば蛇腹に折り一緒に文書課まで持って行く所までが仕事。ここで時間は深夜午前1:30、帰ろうとすると「山口さ~ん」と呼ばれ、戻ると「この国会答弁書には矢印が書かれてないよ」と指摘された。
国会答弁書にはA4に5行書いて改ページするというルールがあり、矢印(→)が改ページの印。これはある大臣が答弁書に矢印が無かった時代に3ページ目を読まずに終えてしまい大問題になったことがあったためにルールが決められた。通常1~2ページはリップサービス、3ページ目は結局今はやらない(約束しない)という結論を述べるのが鉄則。この“事件”以降次のページへ続くときは必ず矢印を書けというルールが決まった。
その矢印を書き忘れていた。すると担当官が「矢印全部引いて、定規で」と。
矢印を引きながら午前1:45を時計の針が差すのを見ると悲しくなった。これは終電がなくなった後財務省を出発し寮を回る最終バス(この前に12:30に1便)の時間。当然タクシーは使えないのでこの日は自宅へ帰れなくなる。ただこのバスも道順は全く無視で偉い人の寮から回っていくので1時間以上掛かるが家へは帰れる。あぁ今日も“ホテルオークラ”だなと思う。おそらくご想像の近くにある超高級ホテルではなく“ホテル大蔵”つまり財務省の地下の仮眠室。男女別にはなっているが陽も当たらず布団も干したことが無い。男はベッド、女は茶室を改造しただだっ広い和室に湿った布団を敷いて寝る。
矢印を引いていると午前3時を回った。これが重要な2つ目のタイムライン。
午前3時で風呂の時間が終わりこの日は風呂にも入れなくなる。寮の風呂はとても狭く共同なので足を伸ばすことはもちろん長風呂もできなかったが、財務省の風呂は広いので足を伸ばしゆったりと長風呂できるので泊まりの際の唯一の楽しみだったが叶わず。
こういう時はせめて髪の毛だけでも洗おうと給湯室へ。毎日取り換える大臣室の胡蝶蘭の甘い香りと多忙で外出できない官僚が出前で取って出た残飯とが混ざり合った得も言われぬ臭いの中、水で髪の毛を洗っていると北海道育ちで初めて見るドブネズミが目の前を走り「キャーッ!!」で1日が終わる。

理不尽で横暴なパワハラ?と思うような上司の話など財務省時代の信じられない話や「女性の活躍」「経済政策と女性の社会進出」などについて。

1976年に「男女雇用機会均等法」が採用され、男性だけ採用という“排除”の時代が終わり、男並みに働くことが求められる“同化”へとシフトし1990年代になり総合職、一般職などというように男性がやる仕事、女性の仕事というように“棲み分け”の時代へと変化し、今はダイバーシティ(多様性)と言われる時代。

社会で活躍する女性のタイプは大別して2つ。この2つしか見たことが無い。
1つ目は名付けて「アイドル女子」。女子というにはいい年齢であっても女らしさを重視しチヤホヤされながら仕事をしている女性。
もう一つは「チャック女子」。別名「名誉男性」。女性だけれど背中にチャックがあって中身は男性という女性。
ここで実名は出せませんがそれぞれの代表例を事細かに解説。「なるほど」と思うこと多々。

前述の女性のタイプは過去のもの。
今の20~30代女性を活用する為に今までとは変えていかなければならない。
まず社会の構造から、これが大前提。
女性が働く上での二つの大きな不利益は「離職率の高さ」と「労働時間の長さ」。
前者は男女共に高くなりそれほど問題にはならなくなってきたが、後者は良くも悪くも日本の企業は“根性重視”つまり長時間労働を尊ぶ傾向が強い。
しかし仕事を時間ではなく質で評価するホワイトカラーエグゼンプションなどが導入されれば変わっていくだろう。

30代前後の真面目に働いている女性が掛かり易い3つの病
1つ目は「とにかく不安病」。男性のようには働けない、結婚もしなきゃいけない、どうしていいかわからなくなり不安になりブレーキを掛け自ら引いてしまう。
2つ目は「甘やかされ病」。女性は若いだけで有利。男性なら28歳までに経験したであろう試練を受けずに甘やかされてきたのに28歳で突然甘やかされなくなるとこれからどうやって働いていけば良いかわからなくなる。
最後は「嫌われたくない病」。皆に好かれようと必要以上に気を遣い無理をしてしまう。
これら3つの病に配慮し接して欲しい。
女性は「承認欲求」が強いので、気付いている、ケアするよというサインを出せば安心して働くことが出来る。

最後に企業法務弁護士の仕事とは。
訴訟になること自体がダメージなのでいかに訴訟を未然に防ぐべく水面下で交渉するかが大事。
今一番訴訟になり易いのは労働問題。特にサービス残業と名ばかり管理職の問題。それらの気を付けるべきポイントを具体的に。

講演終了後電車で一緒に新宿まで移動する車中でも多くの話をしました。ご自分の考えをしっかり持っておられる素敵な女性でした。これからますます磨きを掛けられ講師としても女性としても今後のご活躍がとても楽しみです。

高畑好秀先生の講演を聴いてきました2014/10/17

9月18日(木)に都内で弊社お得意様ご主催の講演会で高畑好秀先生「自分の実力を発揮するメンタルトレーニング」というテーマでの講演を聴いてきました。
前回長過ぎたので今回はかなりコンパクトに参ります。

知る人ぞ知るプロ野球選手やJリーガー、オリンピック選手のメンタルトレーナーである高畑先生はジャージで来られそのまま講演。控え室でも服装通りの気さくな感じで主催者の一番偉い方とも時間ギリギリまでにこやかに談笑しておられました。

人間、環境が変わると意識も変わり当たり前に出来ていたことが出来なくなってしまう。極端な話、例えば高所恐怖症の人に床に置いてある30cm幅の板の上を歩けと言われても簡単に歩けるが、この板が屋上から空中へ突き出ている状態だとおそらく歩けなくなる。

人間は脳から指令を出して体を動かしている。その指令にもプラスとマイナスがある。
ベンチプレスで180kgを簡単に上げてしまうラグビー日本代表選手と腕相撲をやった。1回目はあっけなく負けた。2回目は勝った。なぜか?2回目の前に最近試合でどんなミスをしたかを聞きミスプレーをした時のマイナスイメージを植え付けたから。つまり脳からマイナスの指令が行くと簡単に負けてしまう。それほどメンタルは大事。
どんなに良いもの、力や素質があってもいざと言う時に発揮できなければ宝の持ち腐れ、意味が無い。「いいもの持ってんだけどね~・・・」で終わってしまう。

北島康介氏から聞いた話。バタフライは最初は平泳ぎだった。平泳ぎの規定が左右対称の泳法だったので違反とはならずぶっちぎりで優勝した為に「バタフライ」という新たな泳法となった。
現状の規定、ルールの中で自分に有利な他のやり方がないか、自分のフィールドで戦う為にどうすれば良いかを徹底的に考え編み出したもの。

緊張することを「上がる」と言う。これは重心が上にある状態の事。
「地に足がつかない」「浮足立つ」という言葉通り。
では重心位置はどこにあるのがベストか?体の中心にあるのがベスト。
「腹を据える」「腹を決める」「腹を括る」と昔から言われている通りここ一番という時に腹に重心位置を決めること。
重心位置を体の中心に置く方法論も披露。
緊張することで猫背になり普通の呼吸がしにくくなり、司令塔である脳に最も必要な酸素を供給できなくなり、頭がボーッとした感じになる。

売れない営業・売れる営業、頑張りスイッチを入れない(頑張ってはいけない)こと、自然体とは、火事場の馬鹿力についてなども。

自身の思い込み体験談。
イチロー選手がある時銀紙のようなものに包まれた試合球を2個持って来て銀紙を剥がしどっちが重いと思うか?と問われ、全く同じ球なので「同じでしょ」と答えると「違いますよこっちのボールの方が湿気を帯びて少し重いんです」、さらに「鉄のボールとゴムのボール、同じ投げ方をしますか?」と訊かれ「そりゃ重さで投げ方は変えるよ」と言うと「そうでしょ、僕も投げる瞬間にボールの重さを感じて投げ方を変えるんですよ」と。
打席で右手にバットを立てて持ちピッチャー側へ腕を伸ばすいつものポーズも同じ理由で毎打席バットの重さの確認をしている。
もちろん守備位置においても球場入りして芝の長さ、芝目、土の硬さや高さなども入念にチェックし、しっかり準備をしている。
こんな選手に初めて出会いメンタルトレーナーとしてのレベルも上げて貰った気がする。

イチローもそう、大好きなことをやっている人は「努力」している訳ではない。
「継続は力なり」ではなく「“正しい”継続は力なり」なのだということ。

「メンタルトレーニング」とは先入観・固定観念を持たずプラスイメージを持ち“頑張りスイッチ”を入れず自然体で重心を体の中心に置き、良い姿勢で呼吸し脳に酸素を十分送り、いかに自分のフィールドで有利に戦うかをとことん考え準備し、自分をコントロールして良い結果に繋げる為のものである。

本当にこれが出来たらメンタルの天才になれるかもと思いながらの2時間でした。
でもやっぱり一人じゃ難しいなぁ、だからメンタルトレーナーという職業があるんだなと今さらながらに納得。

櫻井よしこ先生の講演を聴いてきました2014/09/30

7月15日(火)に都内ホテルで弊社お得意様ご主催の講演会で櫻井よしこ先生「変わるのは今しかない」というテーマでの講演を聴いてきました。

講演の直前まで会場のホテル内の別の場所で対談をされての会場入りとなりました。

「今日は日本の復権に向けてのお話ができると思います」と静かに、皆さんよくご存知のあの透き通るような美しい声で始まりました。

朝鮮半島はさておきすぐ西隣りが中国、すぐ東隣りがアメリカという2大国に挟まれた日本。
今アメリカが大きく変わった。他国の紛争に関わりたくないという姿勢が鮮明に。オバマ大統領が第一期とは全く違う外交・安全保障においての政策。国務長官、国防長官という重要ポストの人事を変えた。人事は方向性を見るのにとても大事。オバマ氏が第一期とは違う国防、外交政策を志していることが読み取れる。

アメリカや中国を分析し日本の国益の為に何をすべきかを導き出す為の研究をしている「国家基本問題研究所」というシンクタンクを主宰しておられる櫻井氏。
オバマ政権第二期に入り就任演説(8割方国内問題だった)を読んだその日の内に日本の研究機関の中で最初に「アメリカが変わるかもしれない、内向きになるかもしれない」という予測を立て報告をした。おそらく外務省よりも早く。

2013年9月10日、オバマ氏が全米に向けたスピーチの中で「アメリカは世界の警察官ではない」と2度発言。その後中東地域において影響力が落ちる、すると他地域へ派生する。
なぜプーチン大統領は堂々とウクライナからクリミア半島を奪い取ることができたか?このことは日本にとってこの上ない生きた教訓になる。
ウクライナがソビエト連邦の一部だったことはご存知の通り。1989年ベルリンの壁が崩壊、1991年に旧ソビエト連邦が解体され15の独立国が誕生。ソビエト連邦の時にウクライナは黒海に面していたため軍港で、軍需工場の拠点として大量の武器・兵器・核装備があった。当然独立国になったウクライナはこれらを持っていようと考えたが3つの国(アメリカ、イギリス、ロシア)が反対した。旧ソビエト連邦を継ぐのはロシアだから戻して欲しい、と言われ丸腰のウクライナに移せば前出の3国でウクライナの国土を保全するという「ブダペスト合意」。少し遅れて中国とフランスも加わった。つまり国連の安全保障理事会の5大常任理事国全てがウクライナに「あなたの国土を我々が担保します」と約束したことになるにもかかわらず易々とロシアに取られてしまった。アメリカもその他の国も実質黙認した。

私達日本人はこのことを肝に銘じておくべき。
そして中国がこのことをどのように分析しているかを知ることが教訓になる。
中国共産党中央委員会機関紙「人民日報」とその兄弟紙(国際版)、「環球時報」があるがこの2紙の社説は中国共産党の考え方そのものだと言える。
クリミア半島併合について世界情勢をどのように見ればよいかを解説していた。
『ウクライナの側に全ての西側諸国がついた。けれども彼らはどの国としてロシアと事を構える気は無かった。ましてや戦争する気は全く無かった。従って西側諸国は国際法とか条約とか色んな美しい言葉を言ったがその言葉には何の意味も無い。ウクライナとクリミアの運命を実際に決めたのはロシアの軍艦と戦闘機とミサイルだ。』と書いてあった。
その後に中国紙はこうも書いた。『ウクライナとロシアとの間には決定的な力の差がある。圧倒的に強いロシアの言うことに弱いウクライナは従わざるを得ない。抵抗することもできないだろう。』
そして自国のことについても書いた。『中国と周辺諸国の間にはロシアとウクライナのように圧倒的力の差はまだない。しかしこれも時間の問題である。』やがて時間が経てば圧倒的な力の差が生まれるだろう、その時に中国の言うことにどの国も逆らうことはできないということ。
これはどの国を念頭に書いているのか?既に中国と東南アジア諸国との間には圧倒的な力の差がある。
前出の中国が念頭に置いている国とは我が国、日本である。
日米安全保障条約がある為にこの日米の軍事力に対して「まだ圧倒的な力の差はない」と言っているが「しかしこれも時間の問題」と言っている。
やがて中国が力をつけ圧倒的優位になれば中国の言うことに周辺諸国(日本)は従わねばならない。
ここでアメリカの現状を考えた時に国にお金が無い為に今後10年間で100兆円という大幅な軍事費の削減をする。アメリカの国防予算がざっと年間60~80兆円、これは世界中の軍事費の約半分。その内毎年10兆円削るということ。日本の防衛省の年間予算が4兆7千億円だということを考えるといかに巨額かがわかる。
これに対し中国がどれくらい軍事費を使っているか?公表されているものは約13兆円だが本当の所は25~30兆円は使っているだろうと言われていて、今年も公表値は12.7%の増加、実際には20%以上だろうと言われている。
つまりどんどん削減しているアメリカ、とんどん増加傾向を強めている中国、アメリカの軍事力に中国が追い付くのはいつかということがとても重要になってくる。
中国に対し日米の軍事力が優位性を保てるのもあと10年と言う専門家もいる。10年経てば状況はかなり変わっているだろう、もしかしたら10年かからないかもしれないという見方もある。

アメリカはシェールガスが採れるようになりシェールガス革命によりここ数年以内に世界最大のエネルギー産出国になるだろうと言われている。エネルギーが石油からシェールガスや天然ガスに切り替わっていくとアメリカにとっての中東の重要性が低下、そして15年後くらいには完全にエネルギーに関しては自己完結型の国になり、同時に世界最大の輸出国になると見られている。

技術に関してもアメリカは世界でトップ。特に若年層の人口が増えているのも先進国ではアメリカだけ。その他様々な分野において世界をリード。

しかしアメリカの“気概”の部分において「アメリカは絶対に出てこない」と中国が踏んだ時に侵略の手を伸ばし始めるということは考えられる。つまり南沙や西沙、インドやブータンで今起きていることが尖閣や沖縄で起きないはずはない。

今まで日本は日米安全保障条約がある為にいざとなったらアメリカが守ってくれると思っていた。だが今アメリカは「お願いだから日本と中国の争いにアメリカを巻き込まないでくれ」と言っている。これは戦後の日米の枠組みが180度変わってしまったということ。

孫子の兵法の第1条に「兵は詭道なり」とある。これは騙すことによって気が付かない内に相手の領土を取り、全てを奪い、取り終えているのが一番賢いやり方だというのが基本理念。

領土を守る為に関連法整備の必要性、集団的自衛権について、アジア安全保障会議で万雷の拍手が沸いた靖国参拝についての安倍総理の挨拶、オーストラリア議会での安倍総理の演説後に招かれた国家安全保障会議での意見交換後にアボット首相が述べた中国、韓国を念頭に置いた「日本は信頼に値する誠実な国である」という内容のコメントなどを詳細に紹介、インドでの考えられない中国の振る舞いについても話された。

現在オーストラリア、東南アジア諸国、インドという国々は皆日本の味方と考えて間違いない。彼らは「世界の警察官ではない」と言ったアメリカではなく愛され尊敬されている日本にこの地域で安全と平和と秩序を守る中核となって貰いたいとも思っている。

慰安婦問題の河野談話作成経過に関する検証結果の中で韓国と交渉しながら作成した河野談話そのものに「強制連行(した)」という文字は入っていなかった。つまり我が国の正式な政府の見解においては「強制連行」を認めなかった。
そして韓国政府の政治的要求で事実ではないことを入れさせたことが明らかに。それは韓国の慰安婦の人たちにお詫びも補償もしていない、たった7人にしかしていないと言われていたが実際には64人の人が日本円にして約500万円(韓国ではおそらく10倍くらいの価値がある)を受け取っていた。これがなぜ秘密にされたか?最初に受け取った7人が世間から「日本政府からお金を受け取るとは!」と批判され、その後受け取った人たちは秘密にしておいてくれれば貰うということになったから、つまり日本はきちんとお詫びをし補償もし、誠意を尽くしていたことも明らかになった。

今日本は甦らなければならないし、甦りつつあるのではないかと思う。
安倍総理には誇りある日本を取り戻したいという一念がある。
集団的自衛権が限定条件付きではあるが行使出来るようになるということは今まで出来なかった他国と共に日本を守る立場に立つことが出来るということ。

大きく変わった世界の中で私達が考えなければならないこと、出来ることがたくさんある。そしてその先に日本の未来がある。子孫の為にどのような日本を残すのか、今こそ日本人としての矜持を問われている気がした。
もっともっと真剣に我々一般国民こそが外交、防衛(国防)という一見関係なさそうに感じることに関心を持ち、意思を持ち、国の未来の形を考える必要があり、「変わるのは今しかない」のかもしれないと考えさせられた講演だった。

佐々木常夫先生の講演を聴いてきました2014/09/19

7月15日(火)に都内ホテルで弊社お得意様ご主催の講演会で佐々木常夫先生「個人も会社も成長するワーク・ライフ・バランス」というテーマでの講演を聴いてきました。

写真は控え室で著書にサインをされながら主催ご担当者様との打合せをされている所です。

登壇後、実は3月に足を骨折し手術、埋め込んだプレートを抜く手術をする為に今日入院し、医師に自宅へ忘れ物を取りに行くと言い外出許可を貰いここへ来た。講演に行くと言うと怒られますから、と。

ご自身の経歴に合わせご家族の様々なこと。
子供が長男、次男、長女の年子で3人、ハネムーンベイビーのご長男は自閉症という障がいを持っている。完璧主義の奥様はご長男の障がいでも悩まれ鬱病に。その後様々な病気も含め何度も入退院を繰り返され、仕事も家事も両方やることに。
自分の家族の為に時間を作らなければならない。

ビジネスは「予測のゲーム」、これが起きたら次に何が起こるかを予測し先手を打つ。

「ワーク・ライフ・バランス」とは日本語で「仕事と生活の調和」。自分の仕事を定時で終えて自分の生活を充実しようということではない。
たとえ定時に帰ってもちゃんとそれ以上の結果を出さなければならない。それにはきちんとした「タイムマネジメント」が必要。これが全ての基本。

課長になった38歳から社長を辞めるまで「仕事の進め方基本10ヶ条」(詳細は省略させて頂きます)を毎日のように部下たちに言ってきた。良い習慣は才能を超えると思っている。能力が無い人でも良い習慣を身に着けることで毎日確実に成長し、才能ある人を抜いて行く。

以下要約(一部)
・仕事にデッドライン(締切)を決め自分を追い込んでいく。最短コースをいく。
・仕事は「頑張りました」「努力しました」では済まない。結果を残さなきゃいけない。結果で評価されるということ。
・資料3枚は簡単、1枚は難しい。メールも同様。”Simple” is “best”. 
・ひとつ上(ポジション・課長なら部長)の視点で仕事をする。
・自分を大切にするということは人を大切にすること

佐々木先生の処世訓
礼儀正しさに優る攻撃力は無い。これ一本で役員(リーダー)になれると部下に言ってきた。幼稚園で教わったことをきちんと出来る人。つまり、人に会ったら挨拶しなさい、みんなと仲良く遊びなさい、仲間外れを作ってはいけません、嘘をついてはいけません、間違ったことをしたら勇気をもって「ごめんなさい」と言いなさい、というたったこれだけのこと。
・本をたくさん読もうが、研修を受けようが、いい話を聴こうが自分に落とし込まなければ意味が無い

「ワーク・ライフ・バランスを実現する仕事術」
仕事で大事なものは計画、効率、時間
・計画先行・戦略的仕事術
・時間節約・効率的仕事術
・時間増大・広角的仕事術
あえて詳しくは書きません、少しだけ。

2段上の上司と上手く付き合うことで1段上の嫌な上司を飛ばしてもらうことが出来る。
仕事時間が8時間と10時間の人、どちらが勝つか?
普通にやれば当然10時間。8時間が勝つためにはやり方を考えなければならないということ。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が好きではないので「ワーク・ライフ・マネジメント」という言い方をしている。

リーダーの定義は「その人と仕事をして勇気と希望を貰える人」。新入社員にも課長にもこういう人はいるし、主婦にも障がい者にもいる。

着任して約2か月で残業が無くなるが、転勤すると元に戻る。後任はやらない、部下たちも主張しない。行くところ行くところ全て元の木阿弥。会社は変われない。

会社が変わろうと思ったらいくつかの条件がある。
トップの意識と行動。それをやらないのは経営の怠慢。ただ号令を掛けてもダメ。具体的なしくみを作ってやらなければ社員はやらない。

マネージャー(管理者)はきちんとした自分の考えを持つこと。
部下は仕事を始める前に様々な事情を抱えているという前提でコミュニケーションを取り信頼関係を築くことが仕事の効率化に繋がる。
例えば部下との2時間の面談の中で最初の1時間はプライベートなことを聞き、何か出来ることはないかと家族同様に想っていることを伝える。そしてここで話したことはどこにも漏れない。これを続けると自然に信頼関係が構築される。

人に合わせた対応が重要。構成しているトップクラスの人間の面倒ではなく、大事なことは少し遅れがちな人を引き上げること。
管理者の責任は構成する全体の和を最大限に持って行くこと。
トップクラスの人間は元々頑張っているのだから伸ばせても5~10%。遅れてる人の面倒を看ることは20~30%伸ばすことになる。

管理者は忙しくしていてはいけない。時間的(精神的にも)余裕を持ち悠然としていなければ部下は相談に行けない。

よく言われる「部下は叱るより褒めろ」「リーダーは暗くなるな、明るくなれ」。しかし組織の中で働くということは全部さらけ出して生きるということ。怒りっぽい人は怒ればいい。褒めるのが好きなら褒めればいい。ただ、褒めてばかりは全然効果無し。つまり見抜かれているので隠しても演技しても仕方無い。自然体で。
大事なことはこの組織の目標・目的を達成しようという部下の成長に資す、貢献しようという志さえあれば付いて来るはず。

リーダーシップとは
・現実把握力・・・真実を掴む
・強固な意志と粘り強さ・・・結果に拘る
・大きな包容力・・・人さまざま、違いを認め強さを引き出す
・真摯であること・・・ゆるぎなき倫理

会社の目的は“利益”だけではない。しかし会社が存続する為の条件。会社というのは世の為、人の為、社会的貢献をするというゆるぎなき意義が無ければ潰れてしまうリスクを持っている。まさに食品偽装事件などは典型例。

最後に。人は何故働くのか?社会に貢献し、自身が成長することで自己実現欲求を満たすこと。頑張っても結果が出ないかもしれない、でも頑張らなかったら結果は出ない。と結ばれた。

私も我がことに置き換え咀嚼し自分に落とし込めるよう、今まで以上に社会に貢献できる会社にしよう、人になろうと思いました。

私が講演を拝聴し、弊社が創立以来初めて採用する新卒内定者で来春入社予定の我が“娘”たちに佐々木先生の著書「働く君に贈る25の言葉」を是非読ませたいので購入したい旨先生にお伝えしましたら「それなら私からプレゼントするよ。」と快く仰って下さいました。
大変恐縮致しましたがお言葉に甘えさせて頂きました。
佐々木先生に心よりお礼申し上げます。ありがとう存じます。
きっと彼女たちの心に残り、自分に落とし込める珠玉の1冊になることでしょう。

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