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『人気講師』森 朗先生の講演を聴いてきました2014/04/07

3月19日都内で『人気講師』森 朗先生の講演を聴いてきました弊社お客様主催の講演会で「“たかが雨”では済まされない」というテーマでした。

最近はワイドショーが天気を取り上げる機会が増え呼ばれることが多くなった。去年は猛暑で「暑いからちょっと来て説明しろ」、今年は「大雪で寒いからちょっと来て説明しろ」と言われ「エアコンじゃないんだから」とのっけからお客様を解す様な面白いことを。

今年2/15~16の大雪、見事に気象庁は外し私も含め皆もちろん外した。この日帰宅途中に雪で電車が止まったりして歩くのも大変だったが丁度靴の裏に取り付けるゴムの滑り止めを持っていて助かった。これはたまたま今年仕事で北海道の苫小牧に行った際に新千歳空港のコンビニで購入したが、雪国は除雪が行き届いていて不要だったので鞄に入れていた。そのあと岩手の水沢に行ったら雪が多くて送迎して下さったがやっぱり寒かった。その後御殿場、静岡なら暖かいだろうと思って行ったらこちらもえらい寒くて今年はあちこちで寒い思いをさんざんした。と言われ「あれ、うちでお願いした仕事じゃないかな?」と思って調べたらやはり3か所全て弊社の仕事で行って頂いた所でした。私が聴講していたのできっとお気遣い下さったのでしょう。

暖かくなったので今週はTVに呼ばれないだろうと思っていたら番組から電話が来て「イカが獲れたのでおいでよ」食べさせてくれるのかなと思ったら「ダイオウイカが揚がったから解説しろ」「知らねーよ、イカのことまでわかりませんよ」みたいに何か自然現象が起きると番組に呼ばれるケースが増えてきた。

お客様に「年度末でお忙しくてお疲れでしょうし天気の話は理屈っぽいですからご無理なさらずにおやすみになられてもどうせ大して進んでいませんので」とこれまた下手に出ながらユーモアを交えとても上手です。

近年気象災害(土砂崩れや大雪など)による死者・行方不明者が増え、熱中症でも亡くなる方が増えている。個人的に一番ビックリしたのが2013年8/11に東京の最低気温が30.4℃。歴代2位の記録で上位の他の地域はフェーン現象が原因で全て日本海側。なぜ東京が?色々調べたら「ただ暑かっただけ」確かに天気図を見ると悪さをする原因は何も無かった。

最低気温が25℃以上の夜を「熱帯夜」というが、これは以前NHKの天気予報をやられていた大先輩の倉嶋厚氏が名付親。ご本人に「なぜ熱帯夜と付けたのか」と訊ねたことがある。元はポーランドの言葉で、ポーランドへ行かれた時にロシア語で最低気温が20℃以上の夜を「熱帯夜」(英語ではtropical night)と書いてあるのを目にされ、これは面白い、日本でも使えるが20℃は当たり前なので最低気温が25℃以上で倉嶋氏が使うようになったとのこと。

古文書や木の年輪などから推察すると平安時代も現代と同じように気温が高かった。学習院大学の教授に聞いた話だが朝廷は「朝」という字が入っているが文字通り涼しい朝にしか仕事をしなかったからそう呼ばれた。暑くなったら何もしなかった。

調べてみると沖縄でも雪が降ったことがある。琉球王朝時代の記録に1800年代に沖縄に雪が降って今で言う6cm積もった記述がある。ちなみに近代的な観測が始まってから沖縄で雪が降ったのは久米島でみぞれが降った1回だけ。あとは非公認というか雪の目撃証言が1990年12月に那覇市でのクリスマスイベントにいた人がビデオに収めていて、実際にそのビデオを見たら確かに雪らしきものが映っていた。その時の気温が10℃以上あったので「雪は降らないだろう」「あり得ない」「じゃあ降ったのは何だったんだ?」「きっと埃とか綿のようなもので沖縄の人たちは雪を見たことがないからわからない」みたいな暴言を吐く人もいて「クリスマスイベントで人工的に作った雪が舞ってきたんじゃないか」と様々な説があった。気象台もビデオだけでは確認出来ずに未確認のまま。この時に前出の倉嶋氏が「こんなことがあるんでしょうか?」とインタビューで訊かれ「もしそれが本当だったならば教科書を全部書き直さなければならないようなことですね。」と否定もせず、さらに「これは南の島の雪の謎ということで歴史に留めてはどうでしょうか。」と言われ、爺さんきれいにまとめやがったなと思った。

猛暑、大雪、熱帯夜、80年代後半からの都市気候について、桜の開花、楓の紅葉・落葉などの時期について解説。
そしてテーマでも取り上げている通り温暖化で空気が暖められると雨に影響するが、特に積乱雲の発生は予測し辛い。最近特に1時間に50ミリ以上の激しい雨が増えて排水が追い付かなくなり下水が溢れて道路が冠水したり。ちなみに降水量を表すミリは体積ではない。考え方としては雨が降り地面に浸み込んだり、低い所へ流れていくということはないと考え、全部がそのまま水溜りになったと考えたときの「深さ」をミリで表したものを降水量としていて、面積も関係ない。気象庁のHPを見ると1時間に50ミリの雨は「バケツをひっくり返したような雨」と書いてある。どんな雨かと最近の若い子に訊かれたので「文字通りバケツをひっくり返したような雨だよ」と言うと「家にバケツがないからわかりません」と言われた。1時間に80ミリは「滝のような雨」と表現しているがいまどき滝に打たれたことのある人もほとんどいないと思うのでこういう言い方もそろそろ少し変えた方がいいのかも。

ゲリラ雷雨は地面がもの凄く暖められそこに寒気が入るとその場でしかもどこで起きるかわからないし、15分位で急速に発達するのでレーダーで見ていても観測が追い付かず警告の出しようが無い。

雷、積乱雲から身を守る方法の一つを紹介。雷の特性のひとつに高いものに落ちるというものがあり、どれくらい高いと落ちるかというと25cm、従って雷がゴロゴロと鳴ったら周りにいる人より25cm低くなるようにそーっとしゃがむ。そうすると自分だけは助かる。

日本の場合は地球が温暖化しているから最近は雪が増えている。その理由は大西洋暖気がシベリアの寒気を日本に押し出すから、これを専門用語で「ストアンデル効果」と言う。饅頭をイメージし押すと餡が出るというインチキ外国語。
しばらくは夏は暑い、冬は寒いというのが続くのかもしれない。

3/10に「今年はエルニーニョが発生する可能性が高い」と発表された。以前なら冷夏の予想になったが80年代後半からこのセオリーが通用しなくなってきて、エルニーニョでも猛暑になる年が多くなっていて今年の夏も暑いと思った方が良いかも。

異常気象は人工的な要因の他に高齢化も影響している。人間誰しも生きている限り毎年1つ齢を取る。「私も前から見るとそうでもないように見えますが後ろから見てもらうと良くわかりますが大分森林破壊が進んでいます」と自虐ギャグ、ウケさせます。

今年は午年、過去の午年にはたくさん災害が起こっていて災害の多い年と言われている。一番驚いたのは冒頭に述べた岩手の水沢のお客さんに『午年だった1978年に江東区で地下鉄が鉄橋を渡っていて竜巻による強風で脱線』という事故の「地下鉄が鉄橋を渡っていた」ことに驚かれたことだった。

最後に「特別警報」について話され、質疑応答の時間を取って丁寧に答えて下さった。

異常気象についてはなかなかTVでは時間が無くて聞けない専門的なことはもちろん、パワーポイントを駆使し様々な図、データなどをわかり易くそして飽きさせないように工夫しながら、ギャグを入れ上手に笑いを取りながら面白いことを織り交ぜながらのとても良い講演だと思います。大人だけでなく子供たちにも聴かせたい内容だと思いました。
とても講演を始められて数か月とは思えないほどレベルの高い、内容の濃い、楽しくてためになる講演です。講演後森先生に始められた頃に比べお世辞抜きで、はるかに上手になられたし、講演に向いていらっしゃるし、きっとご自身も講演がお好きでもっと良くしよう、もっと面白くしようという思いを持っておられ、その姿勢がひしひしと感じられてとても良かった。これからもっともっと良くして頂けそうですねと申し上げました。

片山裕介先生の講演を聴いてきました2014/03/31

3月18日に都内で片山裕介先生の講演を聴いてきました

「激変する時代の安定経営とは ~セブン&アイホールディングスで学んだ経営~」というテーマで弊社お得意様主催の講演会でした。

今セブン&アイがどこを目指しているのか?
「オムニチャネル」(リアルとヴァーチャルが融合したビジネスモデル)、インターネット(Eコマース)とコンビニや百貨店といった実店舗を融合させたものを作ろうとしている。楽天やイオンも狙っているが現時点で一番進んでいるのはセブン&アイ。これを制した所が近未来の流通を制するのではないかと言われている。
具体的には例えば携帯電話からインターネットでセブン&アイへ鯛の刺身を注文すると実店舗で調理し会社帰りに自宅近所のセブンイレブンで受け取ることが出来るというサービス。ただそれぞれの間の物流や管理保管の問題がまだまだこれから。

マーケットの需要の変化、「量」から「質」へ。生鮮食品の温度管理は本来適性温度があるはずだが、現状では安全温度で管理している。また、最近注目されている肉の熟成の技術。
つまりオムニチャネル化と技術革新という大きな2つのニーズがある。

「変わらない為に変わり続ける」ことが大切。
東京ディズニーランドのリピーター率は90%以上、セブンイレブンは75~80%。
スパリゾートハワイアンズの社長が3.11の時に東京にいて丸1日連絡が取れずにいた時でも社長は現場の心配は全くせずにこれからのことを考えていた。なぜか、「お客様第一主義」という社是があり常日頃から徹底していたから。実際に620人のお客様すべてが帰宅するまで被災している社員が面倒をみた。
この時セブン&アイも430店舗が被害を受けた。その中で津波による壊滅的だった石巻のイトーヨーカドーは店長の機転で食べるものも無く着の身着のままで逃げて来るであろう住民の為にわずか2時間後、使える商品を並べ“販売”した。無料だとパニックになる恐れがあり貰えない人が出る可能性もあった為だ。財布を持たない人には住所と名前を書いてもらい販売した。震災から1年後にこの店の売上が2倍になった。そして3.11当日役員会議で各店舗と電話は全く通じないが営業しているに決まっているという前提でどうやって商品を輸送するかについて討議していた。
セブン&アイは「お客様の都合を最優先せよ」というポリシーがしっかり生きている。
本来お客様の都合を考えるということは自分にとっては“不都合”、つまり逆に言うと自分にとっての都合はお客様にとっての不都合。「自分の不都合の中にこそ革新の芽がある」、「お客様の為に」ではなく「お客様の立場で」変わらない為に変わり続けることが大切。

イトーヨーカドー事業部長時代、毎週火曜日13:30~グル―プ145社のトップが集まる「業務改革委員会」でプレゼンをさせられる。
あるプレゼンで春物衣料が過去5年間を調べると少しずつ前倒しで売れ、前年は12月に売れていたので今年は11月から春物を投入で良いかと鈴木会長に訊ねたら「ダメだ。それは今の君の考え方、常識の延長線だろう。そういう考え方は必ず間違えるからもう一度分析し直せ!」と言われた。よく調べたしいい報告をしたつもりだったが気が付いていないことがあった。それは春物、冬物というのは売る側の話でお客様が店頭でそう分けている訳ではない。春物衣料が前倒れして売れていたのではなく、ライフスタイル、着方が重ね着に変わっていたことに気付き、春物商品で冬でも着られそうなものを投入したら売れた。と会長に報告に行くと「常識をまず疑え!その延長線上に真実は無い」と言われ勉強させてもらった。

「変化への対応こそ安定経営の秘訣」・・・日本は長寿企業大国。100年超が26000社(この内上場は500社未満)、200年以上が3100社で世界の42%を占めるほどあるがほとんどが中小企業。帝国データバンクがこれら長寿企業の共通点について調査。4つの共通点があることがわかった。
①変化に対応する力がある
②結束力が強い(労使の関係が非常に良い)
③現場力がある(技術力があったり、きちんと仕事をする人が現場に揃っている)
④質素・倹約(経費削減ではなくケチ)

質素・倹約に関する実話エピソードを。
世界最大のスーパーマーケットチェーンのウォルマート、日本では西友で展開し世界の売り上げが40兆円を超える企業。
随分前に勉強しに行き大歓迎されたが30分経ってもコーヒーひとつ出てこない。社員の女性が来て我が社はこういう会社なのでコーヒー飲みたい方は会社を出て突き当りにコーヒーショップがあるからそこで」と言われた。これが当たり前。また、社長が海外出張するときもエコノミークラス。帰国して鈴木氏にこの話をしたらイトーヨーカドーの役員全員エコノミーにされ、言わなきゃ良かったと思った。

質素・倹約話のアメリカンジョークを一つ。
1970年代アメリカにロックフェラーという世界一の大金持ちがいた。
彼がニューヨーク出張すると定宿はプラザホテル。でもなぜか一番安い部屋にしか泊まらない。ホテルの支配人は理由を知りたくて本人に訊いた。「どうしていつも一番安い部屋をお取りになるのですか?息子さんはいつも最上階で最高級のペントハウスにお泊りですよ。」ロックフェラーは「君、そりゃそうだよ、あの男にはとてつもない大金持ちの親父がいるんだよ。だけど俺にはそんな親父はいないからな。」

多角経営は悪いとは言わないが「企業理念」を失う可能性が高いので本業の価値を高め磨くことが大事とイトーヨーカドー時代に教えられた。
イトーヨーカドーはバブルの時に「不動産屋ではなく小売業」と言って不動産を一切買わなかったので生き残れた。ダイエーの破たんは小売りが原因ではなく有利子負債が原因。でも本業ではなく見えるセブン銀行をなぜやっているのか?これは本業の延長。ATMは午後6時で終わっていた時代で合法的に24時間稼働するATMを全店舗に置くためには自分で銀行を作るしか方法が無かった。イオン銀行は銀行業務をやっているがセブン銀行は銀行業務を一切やっていない。法律上は銀行でも代理業務だけ行いATMの手数料収入のみだが手数料収入だけで年間340億円の利益を出す。今アメリカに1万店、東南アジアに2万店、ATMは日本の約2万店のみ。これからアメリカにもATMが入り、東南アジアにも入るということになれば凄いことになる。今は株の買い時。

常識とは過去の成功体験、だからその延長線上に革新は無い。
セブンイレブンが新潟出店するときに商品リストに「おにぎり」を入れたら店舗オーナーが「ここは米どころで周囲は皆農家でとても米にはうるさいので工場で作ったおにぎりが売れる訳がない。」と言われ会長は「逆にもし新潟でおにぎりが売れたら全国で売れる。徹底してやってくれ。」と頼んでおにぎりを並べた。結果おにぎりは1日420万個売れるようになった。この時常識に従っていたらヒット商品には育たなかっただろう。常識を覆すことで革新が生まれその成功はとても大きなものになる。

女性を知り、特性を活かすことが大切、消費者の「損失回避の心理」とは、良い環境を作ることが質を上げるなどについても話された。

とても旨いと感じた店に人を連れて行き、「旨いだろ?」「旨いですね」を繰り返し通っているうちに旨いことが当たり前になると「味が落ちたのではないか」と思うようになる。つまり「いつも同じ」=「悪く見える」こと、これが消費飽和の怖さ。

最後に「経営者の力」とは“意欲”と“能力”と“時の運”と“健康”の和ではなく
どれが欠けてゼロになっても全てがゼロになるが、弱点があってもこの4つの内で秀でているものがあれば合計で勝てる。この内最もゼロになり易いのが健康。健康が一番と締められた。

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