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谷田 昭吾先生の実績紹介

2016/05/17 谷田昭吾先生の講演を聴いてきました

2016/05/17 谷田昭吾先生の講演を聴いてきました

都内で弊社お得意様ご主催の講演会で谷田(たにだ)昭吾先生「タニタの成功法則 ~タニタを世界No.1へ導いた“経営の秘訣”とは~」と題しての講演を聴いてきました。

まずは自己紹介。
「たにだ」となぜ濁るか?
豊田(とよだ)さんのトヨタが濁らず、同様にタニタにすると同じ八画になり末広がりにもなるから、あるいは左右のバランスを考えて濁点を取ったのではなど諸説ある。

「昭吾」は “吾”の五と口をゼロに見立て昭和50年生まれだからと創業者の祖父が名付けてくれた。
実はこの祖父が体重計を「ヘルスメーター」と命名した。

二代目は父。
講師と現タニタの関係は、3歳上の兄が三代目社長でともに筆頭株主。

①赤字からの脱出、②体脂肪計を創る、③社員食堂の誕生の3つの柱からなる講演。

①赤字からの脱出
創業はもっと古いが72年前の1944年に祖父が設立し、欧米のライフスタイルが日本にも浸透するだろうということで、当時はライターやシガレットケースの製造が中心で、OEMでトースターとごくわずかなシェアでしかなかったヘルスメーターの3本柱だった。

1983年に父大輔氏が社長を継いでから4期連続赤字で累損2億円、タニタは危機的な状態となりライター事業から撤退。

撤退するまでに、まず事業部制にして部門ごとの採算を透明化し赤字部門をあぶりだした。
次に一番辛い時期に「世界一」を目指すという大きな夢を掲げ、「目標設定」をした。
具体的に達成時期の目標設定はしなかったが「口に出した」。
これが一番大きかった。
そして最後に「体重計」から「体重」という事業領域へシフトした。
体重計メーカーから「体重とは何か?」を考えどのようにして人々が健康になるかをビジネスにしようと考えた。

ベースになった考え方は二代目の留学先でのアメリカで体験したことにある。
美術品が好きだったこともあり個人所有の美術館も多く巡り、オーナーがどうやって財を成したかを必ず訊いた。
そして船会社、鉄道会社などで成功した人たちが誰一人として船⇒鉄道⇒自動車⇒飛行機へと時代の変遷に伴いシフトし成功し続けている人がいなかったが、船だけ、鉄道だけと捉えるのではなく、「物流」と捉えていたら上手くシフトし成功し続けていたのではないか、だとしたら自社に照らしてみて何が大切なのかを考えた時に、「体重計」ではなく体重を基に健康を提案する事業へシフトすることこそが一番ではないかと、「体重計」から「体脂肪計」(今でこそ当たり前のように皆が口にしているが「体脂肪」は実はタニタが作った言葉)へと繋がっていった。

そして1990年にタニタ本社に「体重とは何か?」を知るべく「ベストウェイトセンター」(フィットネスクラブ)を作り、大赤字だったが2年後に業務用体脂肪計が誕生、当時50万円くらいした。
そして1994年に家庭用を4万5千円くらいで発売し、大きな夢を掲げて14年後の1997年にヘルスメーターのカテゴリで売上世界一を達成した。

②体脂肪計を創る
イノベーション理論に基づく成功するための5つの行動習慣
1)つながる(=ネットワークする)
「ベストウェイトセンター」構想で肥満専門医とつながった。

2)質問する
肥満専門医に「肥満は体重ではなく脂肪」と言われ「脂肪って何ですか?どうやれば測れるのですか?」とわからないことを素直に訊いた。

3)関連付け
ヘルスメーターに脂肪計がくっ付けられないか?⇒くっ付けた・・・組み合わせが大事
自社の得意なものに何を関連付ければ良いかを考えた。
4)実験する
社長のアイデアをキャリアのある開発者に伝えた⇒「できるわけない」⇒先入観や固定観念の無い新入社員に任せてみた⇒2年で目途が立ち商品化された
専門家に無理と判断されても無理強いせず、仕方なく妥協し新入社員に任せたら「できるかもしれない」、「達成したい」と思ってくれ実験し、変革へとつながり商品化できた。
5)観察する
顧客の一番大きな不満から改善していく。
タニタの場合は分かれていた人が乗る部分と大き過ぎる表示部の不満をなくすため小さくしていき、現在はコードレス一体成形型へ。
タニタの製品を全て社長が使っていたので谷田家の風呂場には常に体重計が5~6台あった。
それが当たり前だと思っていたら友人の家に行くと1台しかなく、自分の家が異常なんだと知り驚いた。

③社員食堂の誕生
社員食堂を立ち上げた管理栄養士の後藤恭子さん(講演されています)、現在73歳。
いくつもある指導法の中から1つだけ自分の生活習慣に取り入れ易い方法を選ばせ、意識して続けさせるというやり方をしている。
この後藤さんも所属していたのが前出の赤字垂れ流しの「ベストウェイトセンター」。
1990年から9年続いたが交通の便の良い所に安いフィットネスクラブがたくさんでき、入会金30万円で高かったので集客できず役目は終わったということで閉鎖することに。
その時に過去、4期連続赤字最後の年黒字転換させるために、板橋から秋田へ工場移転する時に従業員が子供の学校のことなどもあり縁の無い秋田行きを断り、泣く泣くリストラをしなければならなくなった暗い失敗の過去があったため、一緒に仕事をしたい、絶対にリストラはしたくないという強い思いから働いていた管理栄養士の方々にそのままベストウェイトセンターを社員食堂に変え、移ってもらった。
そして2010年、1999年から11年かかって社員食堂のレシピ本が発刊され、タニタ食堂へとつながっていく。
社員の健康のためにできることをということで始めた事業が継続することで蓄積され、独自性に磨きがかかり注目され、現在の成功へと自然に導かれていった

講演の最後の部分で創業者である祖父が「経営とは人間管理」(顧客も従業員も株主も人間)と書いた色紙を二代目に贈ったというエピソードを披露。

甘いマスクに物腰の柔らかな語り口、見るからに生まれも育ちも良さそうなお坊ちゃんで一見するとひ弱に見えるかもしれないが、一本筋の通ったしっかりした考えをお持ちで芯の強さを感じさせてくれるこれから期待の講師です。
今回も3つのパートを30分ずつ計ったかのような見事な時間配分。
それぞれ内容も濃く、タニタの自慢話ではない失敗も含めながら様々な困難を乗り越え現在に至る道程を熱く話された素晴らしい講演でした。

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