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2014/07/28

辛坊正記先生の講演を聴いてきました

6月9日に都内で辛坊正記先生の講演を聴いてきました。

なかなか聴いてきた講演を書けなくて間が空いてしまいせっかく読んで下さる方々には大変申し訳なく思っており私自身忸怩たる思いがあります。
今後のラインナップの一部ですが「萩原栄幸先生(システムセキュリティの第一人者)」、「コント山口君と竹田君(くりーむしちゅーの師匠)」、「北原佐和子先生(女優)」、「工藤公康先生(野球解説者)」、「小倉智昭先生(キャスター)」、「佐々木常夫先生(ワークライフ“マネジメント”の第一人者)」「与田剛先生(NHK野球解説者)」とストックが溜まっておりますので追々ご紹介させて頂きますのでしばらくお待ち下さい。

さて、30数年来の弊社お得意様主催講演会でテーマは「日本経済の現状と課題 ~明るい未来を拓くには~」でした。

“辛坊正記”と聞いて「誰?」という反応と「もしかして」という二つの反応に分かれるのではないでしょうか?
後者の方はおそらく辛坊治郎氏の血縁かなぁ?と思われたでしょう。
そうです実のお兄様です。

講演の冒頭で「去年ヨットに乗っていてマッコウクジラが突っ込んできて救助されたTVキャスター辛坊治郎の兄です。」と自己紹介されました。

ご兄弟での共著を2冊出版しておられ2010年に最初の「日本経済の真実」を出版され、1週間くらい経った時に奥様が「毎日新聞のベストセラー」のコーナーで紹介された記事を見て「凄いじゃない、お父さん!でもね著者の所に辛坊治郎“ほか”って書いてあるわよ」、それ以来先生のお宅ではご両親から頂いた「正記」という名前に加え二つ目の名前が“ほか”になったそうです。

現在の経済成長率の上昇、失業率の低下、物価上昇でデフレ脱却か?と思われるかもしれないが過去にも何度もあったレベル。
長い間ずっと出口が見えないと言われ続けた経済の低成長と危機的と言われた政府の経済状態は前者に解決の途についてきたかなという程度。

ではこの先どうなっていくか?
①前出の長く日本経済が抱えてきた二つの課題の現状がどうなっているのか?
②アベノミクスでどうして今景気が良くなっているのか?
③これを日本の息の長い成長に結びつけ、復活に繋げていくために何が重要で何に気を付けなければならないか?

GDPとは?簡単に言うと例えばジーンズを6,000円掛けてベトナムで作り輸入し日本で10,000円で売ったとするとベトナムのGDPは6,000円、日本のGDPは4,000円となる。デパートへ行って同じ10,000円で物を買う場合、どこで作られた何を買うかによって日本の経済成長率、GDPが変わってくるということ。
1990年以降中国のGDPは30倍、欧米諸国は2~3倍、韓国は7倍、日本はほぼ横這い。
これからはGDPではなくブータンを見習ってGNHを上げようという人たちもいる。
もう経済成長しなくてもいいという考え方もあるが、成長が止まるということは他国が伸びている以上相対的に所得が減り国が衰退へ向かうこと。

1990年、グローバル化元年ともいうべき年。前年にベルリンの壁崩壊。
日本企業は海外進出するが外国企業は日本に入ってこない。
これが経済の停滞を生んだ低成長の背景。

日本の国債残高は1,000兆円余り、これに対し個人資産は1,600兆円ある。
しかし現在は高齢化で所得の25%あった貯蓄率が1%。ゆくゆくは0%、マイナスへという可能性も。そうなると国内で国債が処理できず金利上昇、破たんというシナリオも可能性として0ではなくなる。

アベノミクスの解説。三本の矢の最終目標は大きく経済を成長させ税収を上げること。日本の景気は確かに良くなってきているがもう少し見極める時間が必要。

聴衆の方へ「右手の人差し指だけを伸ばし高く上げ、時計回りに回して下さい。そして回しながら徐々に目線より低い位置、お腹の所まで下げて同じく時計回りに回すとどのように見えますか?」(これは実際にやって頂けるとよくわかりますが、反時計回りになります)「人間、間違いないと信じたこともちょっと見方を変えると全く違って見えるということ」で皆さんと意見が違っていても「そういう見方もあるか」とお考え頂けるとありがたいと上手にご自身のフォローをされた。

伝統的金融政策と非伝統的金融政策、インフレ目標達成後の日銀の動き方の予測、出口議論の必要性、政府の有効な手立てとは、ビジネス環境を整えるには、自由貿易協定の重要性とその中でTPPの締める位置は、法人税率をどう捉えるか、雇用規制についてなど多岐に渡る内容の濃い“ほか”のお話でした。

解り辛い経済の話をパワーポイントを使い、数字やグラフなど出典明らかな資料を多用し、聴衆の反応、表情を確かめながら時には噛み砕いて、時には流しながら眼前の聴き手にフィットするよう細心の注意を払い、とても解り易くお話されるので安心して聴くことができました。

本業でご多忙な講師ですのでなかなかスケジュールを頂くのは難しいのですが、今後はもっともっと積極的にご提案させて頂きたい講師です。

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