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高英起先生の講演を聴いてきました

高英起先生の講演を聴いてきました2015/01/26

11月27日(木)に埼玉県内で弊社お得意様ご主催の講演会で高英起先生「謎の国・北朝鮮をわかりやすく解説」と題しての講演を聴いてきました。

簡単に自己紹介、在日コリアンとして生まれ育ち、高校の3年間は「朝鮮高級学校」に通い、「これはちょっと違う」と感じ、北朝鮮民主化運動を行ってきた。
大学卒業後就職したが98年に辞めて中国の延吉市で語学留学生として暮らし脱北者から北朝鮮の生の情報を聞き北朝鮮の民主化を進めることがライフワークになった。
飢餓、そして衛生状態が悪いので肝炎が蔓延して子供たちがどんどん亡くなっていっている現状を何とかしたいと思った。

「先軍政治」と言われ120~140万人いるとされている軍隊の内ちゃんとした訓練を受けているのは20万人。
その他は農作業をやっている。
4~5月は「田植え戦闘」。
言ってみれば軍隊自体が巨大な公共事業。
この人たちに仕事を与え食べさせなければならない。
だから一般の人たちが疲弊する。

金正恩による粛清の話。

大変珍しい2枚の写真。
1枚は金正日が初めて肉声を発する人民解放軍のパレードでのもの。
金日成が金正日に対し国家元首としてではなく心配そうに息子を見つめる父親の顔をしているもの。
もう1枚は18年後に同じ状況で金正日が金正恩に対し国家元首としてではなく心配そうに息子を見つめる父親の顔をしているもの。
まさに全く同じ光景。
独裁者といえども人の親である証明。
そして象徴していることは北朝鮮が「家族経営」だということ。
だから “番頭”を切った。
どうも金正恩の周りにいる妹、姉、妻といった女性たちが口を出しているようで案山子のような存在になりつつある。

軍部の暴発はあるのか?
対外的に危機は煽るが軍自体は既得権益の組織なのでまず無い。

弾道ミサイルを始め軍隊のフォーメーションも含めありとあらゆる軍隊に関する軍事技術の輸出、アフリカ諸国との深い関係、エネルギー事情、韓国との関係、ロシアとのこと、中国との格差などの話。

極秘入手した北朝鮮のとある場所(講演の中では言われましたがここでは具体的地名は伏せます)の市場の映像。
実は現在も北朝鮮から魚介類はロシアの船が韓国経由で北朝鮮の痕跡を消し迂回させ日本(境港など)へ輸出されている。
ここは魚介類が豊富に獲れる所でこの地域の漁業関係者は皆日本と貿易をしたがっている。
なぜか?
ロシアのように野蛮ではなく、中国のように価格を叩いたりしないし、約束通りの金額で取引をしてくれ紳士的だから。
北朝鮮の人たちは日本のことを良く知っている。
だから早く日本と国交回復して貿易をしたい。
そうすれば必ず豊かになれる、と。
北朝鮮の一般の人たちは経済活動(市場)を行いながら逞しく生きている。
まさしくこの人たちが北朝鮮経済を支えている。

最後に拉致問題について触れられた。
北朝鮮の一般の人たちは拉致問題自体を知らないが、説明すると皆異口同音に「それはいけないことだ。北朝鮮政府はきちんと認め、謝罪し全員帰すべきだ。」と言う。
一般国民の方がはるかに真っ当な倫理観、道徳観を持っている。
更に高氏は中国や韓国は日本に対し戦後補償や慰安婦問題など非常に後ろ向きなことしか言わないが、もし日本が北朝鮮と国交正常化を果たしたならきっと彼らはこう言うだろう、「今までの事はもう済んだ事。大切なのは今とこれからだ。」と。

メディアでは見ることができないとても貴重な映像や画像を交え北朝鮮の90年代から現在に至るまでの変遷、そして期待と希望、また北朝鮮の一般の人たちをどうすれば日本国民のように豊かに幸せにできるのかを真摯に考え向き合っておられる高氏の講演を多くの方々に機会を作ってお聴き頂きたいと思いました。

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