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『新着講師』山口真由先生の講演を聴いてきました

『新着講師』山口真由先生の講演を聴いてきました2014/10/27

9月29日(月)に都内ホテルで弊社お得意様ご主催の講演会で山口真由先生「経済ニュースの裏側」というテーマでの講演を聴いてきました。

プロフィールの補足説明と自己分析。1日最高19.5時間勉強した。凄く頭が良いわけではない。地道なタイプ。

まずは財務省がどういう所でどんな仕事をしているか。しかし2年で辞めているので一番下っ端から見た財務省ということになる。
大臣の国会答弁のシナリオを財務官僚が書くがこれは係長以上の仕事。
答弁内容が決まってからが下っ端の出番で、例えば38部のコピー(大臣、事務次官、主計局長、主税局長などなど財務省の幹部など)をとること、答弁数が5問だと×38部=190部、A3の資料があれば蛇腹に折り一緒に文書課まで持って行く所までが仕事。ここで時間は深夜午前1:30、帰ろうとすると「山口さ~ん」と呼ばれ、戻ると「この国会答弁書には矢印が書かれてないよ」と指摘された。
国会答弁書にはA4に5行書いて改ページするというルールがあり、矢印(→)が改ページの印。これはある大臣が答弁書に矢印が無かった時代に3ページ目を読まずに終えてしまい大問題になったことがあったためにルールが決められた。通常1~2ページはリップサービス、3ページ目は結局今はやらない(約束しない)という結論を述べるのが鉄則。この“事件”以降次のページへ続くときは必ず矢印を書けというルールが決まった。
その矢印を書き忘れていた。すると担当官が「矢印全部引いて、定規で」と。
矢印を引きながら午前1:45を時計の針が差すのを見ると悲しくなった。これは終電がなくなった後財務省を出発し寮を回る最終バス(この前に12:30に1便)の時間。当然タクシーは使えないのでこの日は自宅へ帰れなくなる。ただこのバスも道順は全く無視で偉い人の寮から回っていくので1時間以上掛かるが家へは帰れる。あぁ今日も“ホテルオークラ”だなと思う。おそらくご想像の近くにある超高級ホテルではなく“ホテル大蔵”つまり財務省の地下の仮眠室。男女別にはなっているが陽も当たらず布団も干したことが無い。男はベッド、女は茶室を改造しただだっ広い和室に湿った布団を敷いて寝る。
矢印を引いていると午前3時を回った。これが重要な2つ目のタイムライン。
午前3時で風呂の時間が終わりこの日は風呂にも入れなくなる。寮の風呂はとても狭く共同なので足を伸ばすことはもちろん長風呂もできなかったが、財務省の風呂は広いので足を伸ばしゆったりと長風呂できるので泊まりの際の唯一の楽しみだったが叶わず。
こういう時はせめて髪の毛だけでも洗おうと給湯室へ。毎日取り換える大臣室の胡蝶蘭の甘い香りと多忙で外出できない官僚が出前で取って出た残飯とが混ざり合った得も言われぬ臭いの中、水で髪の毛を洗っていると北海道育ちで初めて見るドブネズミが目の前を走り「キャーッ!!」で1日が終わる。

理不尽で横暴なパワハラ?と思うような上司の話など財務省時代の信じられない話や「女性の活躍」「経済政策と女性の社会進出」などについて。

1976年に「男女雇用機会均等法」が採用され、男性だけ採用という“排除”の時代が終わり、男並みに働くことが求められる“同化”へとシフトし1990年代になり総合職、一般職などというように男性がやる仕事、女性の仕事というように“棲み分け”の時代へと変化し、今はダイバーシティ(多様性)と言われる時代。

社会で活躍する女性のタイプは大別して2つ。この2つしか見たことが無い。
1つ目は名付けて「アイドル女子」。女子というにはいい年齢であっても女らしさを重視しチヤホヤされながら仕事をしている女性。
もう一つは「チャック女子」。別名「名誉男性」。女性だけれど背中にチャックがあって中身は男性という女性。
ここで実名は出せませんがそれぞれの代表例を事細かに解説。「なるほど」と思うこと多々。

前述の女性のタイプは過去のもの。
今の20~30代女性を活用する為に今までとは変えていかなければならない。
まず社会の構造から、これが大前提。
女性が働く上での二つの大きな不利益は「離職率の高さ」と「労働時間の長さ」。
前者は男女共に高くなりそれほど問題にはならなくなってきたが、後者は良くも悪くも日本の企業は“根性重視”つまり長時間労働を尊ぶ傾向が強い。
しかし仕事を時間ではなく質で評価するホワイトカラーエグゼンプションなどが導入されれば変わっていくだろう。

30代前後の真面目に働いている女性が掛かり易い3つの病
1つ目は「とにかく不安病」。男性のようには働けない、結婚もしなきゃいけない、どうしていいかわからなくなり不安になりブレーキを掛け自ら引いてしまう。
2つ目は「甘やかされ病」。女性は若いだけで有利。男性なら28歳までに経験したであろう試練を受けずに甘やかされてきたのに28歳で突然甘やかされなくなるとこれからどうやって働いていけば良いかわからなくなる。
最後は「嫌われたくない病」。皆に好かれようと必要以上に気を遣い無理をしてしまう。
これら3つの病に配慮し接して欲しい。
女性は「承認欲求」が強いので、気付いている、ケアするよというサインを出せば安心して働くことが出来る。

最後に企業法務弁護士の仕事とは。
訴訟になること自体がダメージなのでいかに訴訟を未然に防ぐべく水面下で交渉するかが大事。
今一番訴訟になり易いのは労働問題。特にサービス残業と名ばかり管理職の問題。それらの気を付けるべきポイントを具体的に。

講演終了後電車で一緒に新宿まで移動する車中でも多くの話をしました。ご自分の考えをしっかり持っておられる素敵な女性でした。これからますます磨きを掛けられ講師としても女性としても今後のご活躍がとても楽しみです。

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