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名越康文先生の講演を聴いてきました

名越康文先生の講演を聴いてきました2014/07/14

6月4日に都内で名越康文先生の講演を聴いてきました。
弊社お得意様主催でテーマは「心の健康・・・心がフッと軽くなる【瞬間の心理学】」でした。

今回の本来の講師は植木理恵先生でしたが急病の為、弊社担当者が名越先生に急遽一週前に代演という無理なお願いでしたが何とかスケジュールのご調整を頂き、穴を開けることなく無事開催できました。この場をお借りしてご快諾下さった名越先生とお手数をお掛け致しました事務所のスタッフの皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。

さて、名越先生は少し早めに到着され控え室で主催者の皆さんと講演時間ギリギリまで和やかに談笑され、傍にいる私もこんなに間際までお話されていて大丈夫なのだろうかと心配してしまうぐらいでした。

講演はと言いますと控え室同様終始にこやかで、導入部ではTVでよく取り上げられる心理学は「合コンに女性がどういうイヤリングや洋服を身に着ければ良いか?」という問いに「少し長めのチェーンだとブラブラと動くイヤリングが目にチラチラするので獲物が動いてるという感覚になり男の狩りの本能を刺激するので動くイヤリングだとモテる」とか、「赤い色は闘争本能を掻き立てるから勝負服は赤が良い」とか答える、良く言えばHow to心理学が多い。
またTVではコメントする時間の制約があり、だいたい10~15秒。この時間では“名越心理学”の説明は出来ない。30秒も話すと「番組潰す気か!」と怒られる。
某TV局が“名越心理学”を是非紹介したいと言ってくれ、最低30分は説明しなければならないと伝えたら実際に来てくれて、1時間半以上喋って録画して、帰り際にスタッフ同士が「どうやって2分にまとめるか」と話していた。それほどTVでは時間が無い。その後連絡も無く放送されたとは聞いていない。

1999年開業。この当時の鬱病は人口の0.2~0.3%と言われていたが1年前にある医師と話したらある地方自治体の職員が精神科または心療内科へ現在及び過去に通院していた人までを含むと10人に1人、そして精神科または心療内科へ通わなければならない症状が出る人が5人に1人。つまりもの凄くハードな仕事をしている証拠。
最近やっと自殺者が年に3万人を切ったと言われているが、間違いなく自殺者の90%以上は鬱病。命を絶つという行為は精神病でないと出来ることではない。

「自分を支える心の技法」という中学生でも簡単に読める(ご本人曰く奇跡の書と言われる)How to本を書いた。
書く切っ掛けは西洋医学、心理学(これも西洋からのもの)を長年やってきて納得のいかないことがあった。西洋の医学には「健康」の定義が無い。当然「健康な心」の定義も無い。基準も無い。

これからの医療は「自力が半分、他力が半分」を常識にしたい。病気になる人の大半が運動不足。自力とは年代別自分に合った運動を医師に紹介されてやること。今は入院すると運動不足で糖尿病になると医師が言う時代。
名越氏も「足助(あすけ)体操」を実践している。
足助先生が言われるには癌になる人は食べる時に丸飲みしているそうで、ものを噛んでいない。足助先生の患者さんで癌になった女性が一口60回噛むことをやり続け1年で癌が消えたが、その後また噛まなくなったら再発した。この女性にとっては噛むことが運動だったがそれをして貰えなかった悔しさから悪い所にピンポイントで効く200種類もの運動を開発された。

「自力半分、他力半分」を皆が実践できたら日本の医療費が2割は減るはず。

鬱病、パニック障害の患者さんは体が硬い。「関節に神が宿る」という言葉がある。関節が柔らかいと心も柔らかい。筋トレは続かない。関節を柔らかくする毎日10分続けられる運動がベスト。毎日10分続けられるということは基本的な生活習慣が身に付いているので精神的に安定している証拠。

私の講義を単位とは関係なく聴いてくれている学生が講義終了後につかつかとやって来て「今日の講義は僕にとっては何の為にもならなかった」と言ったので「なんでそんなに怒ってるの?」と訊くとその彼が「僕は2年間怒ったことがありません」と言ったが、顔を見たら完全に怒っていた。怒った事ありませんと言って怒ってる人、これを精神科の医師はノイローゼと言う。ノイローゼの人は自分の感情に気付けない。

アメリカ・カリフォルニアの大学生が見た夢を調べると70%以上がホラー、怖い夢、嫌な夢だった。どんな人でも最低2分以上眼を閉じていると色んなネガティブなことを考えてしまう。これは人間がそういう生き物であるということ。

「泣く」ということは怒っていること。決して悲しいからそうするのではない。赤ちゃんを見ればわかる。嫌なことがあったら怒るという法則がある。泣けば母親が対応してくれるということを誰に教わったわけではないのに赤ちゃんは知っている。人は愛している、好きな人に対して甘えて怒りを表してしまう。

イライラしてカチンカチンと来ている人のほとんどは体調が悪い。
怒りの祓い方。ゆっくりと深呼吸して口を窄めてフゥ~~ッと15秒ぐらいで息を吐く。
ロシア武術、軍隊格闘術に「システマ」というのがある。軍隊なので戦場から生きて帰らなければならない。どんな人が生きて帰ってくるか?それは「呼吸が出来る人」、どんな急場の鉄火場でもしっかり呼吸が出来ている人は理性が飛ばない。息をフゥ~~ッとゆっくり吐くと理性が戻ってくる。

それでもまだ収まらない人には呪文「私は今怒っております。私は今怒っております。私は今怒っております。」とゆっくり3回唱えると消える。

気持ちが暗いのも怒り。暗さをやっつけるのは朝。出来れば起きてから10分以内に、遅くとも30分以内に深呼吸する、あるいは背骨に熱いシャワーを掛けていく。風邪気味とか疲れていると熱さを感じない所がある。そこが疲れているポイントなので重点的にシャワーを当てると15~20秒で熱さが戻ってくる。こうやって体の感受性を上げるだけで気分が大分上がる。体を動かす、一番良いのは関節を柔らかくする体操をして欲しい。どうしても時間が無い時に瞬間に上げる方法がある。それは祈ること。宗教的な祈りではなく、例えば「今日一日家族が幸せでありますように」とか「私と会う人が少しでも笑顔が出ますように」で良いんです。ただし本気で5秒でいいので集中して祈って下さい。そうすると1週間もすると心が晴れやかになります。
「名越の心理学」は毎日やって下さい。続けることが大事です。

先生ご自身も大学時代に鬱病になられた経験談も交え深刻な話をなるべく楽しく聴いて頂けるよう大変気を遣われながら、質疑応答も丁寧に答えて下さいました。

帰りは主催者の方々に見送られ一緒に会場を後にし、先生も電車でお帰りになられました。いつもそうされておられるそうなので見かけたら声を掛けてあげてみて下さい。きっとフランクに応えて下さると思います。

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