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萩原智子先生の講演を聴いてきました

萩原智子先生の講演を聴いてきました2016/02/09

1月15日(金)に都内で弊社お得意様ご主催の講演会で萩原智子先生「目標達成の極意 ~克己心~」と題しての講演を聴いてきました。

紹介ビデオを約10分、その後登壇。

ハギトモの愛称で20歳の時にシドニー五輪に出場。
第一声「現在36歳、ハギトモ老けたなあと思われてる方もいらっしゃるかもしれませんが」と改めて自己紹介。

身長当てクイズ、何センチでしょう?(今後も講演でクイズとして出題されるでしょうからここでは正解を控えさせて頂きます)
バレーボール選手に間違えられることも多々あるほど。

水泳との出会いは小2の時。
泳げなくて悔しくて始めた。
私の日記に記してあった小2の私に父が言った言葉「やると決めたら最後までやり抜きなさい」

小6の運動会で170cmを超えていた。
やはりイジメに遭った。
ジャンボ、電信柱、富士山、よく言われたのが和田アキ子(さん)と言われた。
泣きながら帰宅。
自分に自信が持てない日々。

小6の時に見たバルセロナ五輪で岩崎恭子さんが金メダル。
オリンピック選手になりたいと言った時指導者が言ってくれた言葉
「智子は手も足も体も大きい、智子にしかできない泳ぎをすれば世界で通用する選手になれる、頑張ろう」
初めて背の高さを褒めてくれ肯定してもらえたことで自信を持てるようになり真剣に向き合えるようになった。
振り返るとこの言葉が自分に与えた影響の大きさを実感している。
今指導者として後輩たちに背中を押してあげられるような言葉を発したいと思っている。

『克己』
たくさん負け、挫折を経験したから思うこの言葉の大切さ。
己に打ち克つことともう一つ自分の心に負けてしまうこともあるけれど負けたまま終わらないという二つの意味があると思っている。

ピンチをチャンスに変えてくれた母の言葉
中3の時、日本選手権の3か月前に足を捻挫。
練習に行かない私に「足がダメなら手があるじゃない」と。
単純な私は「なるほど」と思い練習し、2週前に完治し練習不足でちゃんと足を使える状態ではなかったが全身で泳げるようになった。

そして指導者が大会前日に掛けてくれた言葉
「自分にできることを3か月間全力でやって過ごしてきた。私は見てた、一生懸命頑張ってた。明日の試合は120%出そうと思うな。今できる100%を出し切る準備をしなさい。」と言われ今の100%で良いんだと気持ちが楽になり臨んだ結果自己ベストを記録し表彰台、そしてジュニアの登竜門であるアメリカ遠征のメンバーに選ばれた。

一気に4秒も縮めたことで日本歴代2位の記録となりただ速いだけなのに偉いと勘違いしてしまった。
天狗になり(指導者に対して)反抗期が4か月弱。
これが4年間のスランプを招いた。

ウクライナの選手たちとの出会い。
日本はウェアなどすべて支給されるが母国の経済事情でウクライナの選手たちはどこの国の選手かわからないほどジャージはバラバラで擦り切れ、破れた水着を2~3枚重ね着して練習のみならず試合までも。
宿泊も試合会場にほど近い高級ホテルに泊まっている日本の選手とは違い、バスで1時間以上かかる水しか出ないシャワーのホテルに。
彼らは食事もハンバーガー1個と全てが対照的。
そんな中で彼らは「自分たちには夢も希望もあるからどんな環境の中でも頑張れる」と言い切った。
そして10人の選手団の内5名は表彰台、残り5名も8位以内で入賞と結果も日本選手団の成績を上回っていた。
この時恵まれた環境の中にいる日本選手たちの「当たり前」は「ありがたい」ことなのだと痛感し、もっともっと頑張らなくてはいけないし感謝しなければと思った。

先輩やライバルから学んだこと。
目標を達成するには「~だったらいいな」では無理。
何が何でも達成するんだという強い気持ち、覚悟が必要。

強さと優しさは表裏一体。
どちらが欠けても勝てないと思う。

シドニー五輪、200m背泳ぎ決勝の結果、0.16秒差で4位、メダルには届かなかった。
悔しくて悔しくて10年間心の整理ができなかったが、弱い自分と向き合い自分の弱さを見つめ直し、全力を尽くした4位という結果をきちんと受け止めやっと整理することができた。

24歳で引退、結婚し、取材で北京五輪に行きもう一度選手でオリンピックを目指そうと5年のブランクを経て再び前例の無い28歳で現役復帰。
30歳で再び日本代表にと強い覚悟で臨み実現。
周囲に支えられ自己新、日本記録もマークすることができた。
その矢先婦人科系の病気を患い入院、手術、リハビリ。
退院ご主人の言葉もありオリンピック代表選考会までの10か月を死にもの狂いで頑張れたこと、結果は代表の座こそ掴めなかったがそれとは違う人生にとって大事なものを掴めたような気がする。

(ラストになってしまった)レース後に感謝の気持ちを会場に来ていた関係者の方々に伝え、恥ずかしがり屋のお父さんは逃げ回っていたが最後に“捕獲”し、ハグし抱き合い「お父さん、ありがとう」と言ったら、口下手のお父さんが耳元で小さな声で「水泳やってきてくれてありがとう」と言ってくれた。
涙が出た。
この言葉が今の自分の支えになっている。

現在は日本水泳連盟の一員として笑顔と水泳の普及活動を行い、水泳からプールから広がる笑顔の輪を大事にしたいと思っている。
笑顔は優しさのシンボルマーク、優しさは強さでもあり、そういったことを水泳を通じ東京オリンピック、パラリンピックに向け広げていきたいと考えている。

成功、失敗、挫折、復帰、二度の引退、そして現在に至るまで36歳という若さで多くの経験をされ、様々な言葉に奮い立たされ、背中を押され、考えの切り替えをさせてくれたり、気を楽にさせてくれたりしながら、周囲に感謝を忘れず支えてもらいながら自身の目標を達成していく生き様に経営者は共感する所が多々あると思います。

時間が無くなり今日はトビウオJAPANの話は出ず、個人競技に見えがちな水泳が実はチームプレーだということが聴けなかったのは残念でしたがコミュニケーションやチームワークの大切さ、モチベーションアップのメソッド、組織を統率することなど様々なジャンルでのお話が可能です。

講演終了後特別に懇親会も少しお付き合い下さり、主催者の皆さんと歓談され大変喜んで頂けました。

控室でご家族のことなどもお話させて頂きながら、講演に対してもっと上手くなりたいとの意欲が旺盛で、これからますます上手になっていくだろうという期待が大いに持てる講師です。

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